エックスサーバーでWordPressをSSL化する手順【2026年10月】
エックスサーバーでWordPressをSSL化する作業は、無料独自SSLをONにする、http から https へ転送する、WordPress のURLを https に変える、という三つで終わります。
ただし、SSLの反映に最大1時間程度かかるので、ONにした直後に先へ進まないのがコツです。
エックスサーバーとWordPressの公式ドキュメント(2026年10月時点)をもとに、新サーバーパネルの手順を並べました。
ログインできなくなったときの戻し方も載せます。
この記事のポイント
- 無料独自SSLをONにしただけでは、自動で https には転送されない
- 転送は「.htaccess編集」か、ドメイン設定の「HTTPSに転送する」で行い、そのあと WordPress の二つのアドレスを https に変える
- SSLの反映には最大1時間程度かかる。反映前に次へ進まない
- ログインできなくなったら、wp-config.php でURLを指定する方法がある。エックスサーバーの「WordPressリカバリー」も選択肢のひとつ

SSL化はどの順番でやる?
全体の流れを表にしました。
上から順に進めてください。
| 順 | 場所 | やること |
|---|---|---|
| 1 | サーバーパネル「SSL設定」 | 対象ドメインを「ON」にする |
| 2 | ブラウザ | https:// で表示できるか確かめる |
| 3 | サーバーパネル | http から https への転送を設定する |
| 4 | WordPress | 「設定」>「一般」の二つのアドレスを https に変える |
| 5 | ブラウザ | 警告が出ていないか確かめ、直す |
| 6 | Search Console | サイトマップを送信する |
| 順 | 公式に書かれている注意 |
|---|---|
| 1 | 反映まで最大1時間程度 |
| 2 | (自分の確認用の手順です) |
| 3 | SSL設定が完了しても自動では転送されない |
| 4 | 二つのアドレスが異なる構成では、ワンクリック切り替えは使えない |
| 5 | http:// のリンクも https にする |
| 6 | アドレス変更ツールは不要 |
作業の前には、バックアップを取っておくと安心です。
取り方は WordPressのバックアップの取り方 にまとめています。
手順1 無料独自SSLをONにする
無料独自SSLは、エックスサーバーで運営しているドメインに、無料・無制限で設置できる独自SSLです。
新サーバーパネルの手順は次のとおりです(メニュー名は公式マニュアルの表記)。
新サーバーパネルでの操作
- 「SSL設定」を開く サーバーパネルにログインし、「SSL設定」をクリックします。
- 「ON」にする 対象のドメイン(またはサブドメイン)の右側にある設定ボタンを押して、「ON」にします。
- 一覧で確かめる 一覧画面に設定したドメインが表示されていれば、設定完了です。
ドメイン設定を追加するときは、無料独自SSLも同時に追加されます。
チェックを外した覚えがあるなら、ここで改めてONにします。
旧サーバーパネルでは、ドメインを選んで「変更」→「ONにする」の流れです。
証明書の更新
証明書の有効期限は、発行日から90日間です。
エックスサーバー側で、有効期限の30日前・25日前・20日前に自動更新が行われ、失敗するとメールで連絡が来ます。
自動更新が繰り返し失敗する原因として、公式マニュアルは次の二つを挙げています。
- ネームサーバーやDNSレコードがエックスサーバーを向いていない
- そのドメインにリダイレクト設定をしている
これらに当たる場合は、原因を直したうえで、サーバーパネルの「SSL設定」から手動で更新できます。
リダイレクト設定は、更新完了までの間、一時的に無効にするよう案内されています。
手順2 反映を待つ
独自SSLは、追加してからサーバーに反映されるまで最大1時間程度かかります。
ONにした直後に https:// で開けなくても、すぐに設定を疑わず、少し待ってください。
https:// で開けない状態のまま、先へ進まない
https:// でトップページが開けることを確かめてから、次に進みます。
開けない状態のまま、転送やURLの変更に進まないでください。
反映前に確かめておきたい点は、四つにまとめました。
- 反映の目安: 独自SSLは、追加してから反映まで最大1時間程度かかります
- ドメイン設定を追加したばかりのとき: 反映まで数時間から最大24時間程度かかる場合があります
- wwwあり・なしのAレコード: DNSレコードをカスタマイズしている場合、「wwwあり」「wwwなし」両方のAレコードが、契約しているエックスサーバーを参照している必要があります
- 自動では転送されない: SSLをONにしただけでは、http:// は自動で https:// に転送されません(次の手順3で設定します)

手順3 http から https への転送を設定する
無料独自SSLの設定が完了しても、http:// は自動で https:// に転送されない
設定が完了した時点では、http:// のURLは転送されません。
転送の設定方法は、公式マニュアルに二つあります。
| 項目 | .htaccess編集 |
|---|---|
| 操作する場所 | サーバーパネルの「.htaccess編集」 |
| やること | 決まった三行を追記して「設定する」をクリック |
| 条件・注意 | 既存の設定は削除しない。反映されない場合があるため、先頭への追記が推奨されている |
| 項目 | ドメイン設定の「HTTPSに転送する」 |
|---|---|
| 操作する場所 | 「ドメイン設定」で、対象ドメインの詳細を開く |
| やること | 「HTTPSに転送する」にチェックを入れて「設定する」をクリック |
| 条件・注意 | 対象ドメインにSSL証明書が設定されていないと、ONにできない |
公式マニュアルは、二つの方法のどちらを選ぶかを指定していません。
.htaccess に追記する内容
追記するのは、公式マニュアルにある次の三行です。
RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTPS} !on
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]
末尾の R=301 は、恒久的な転送を表します。
.htaccess編集での操作
- 「.htaccess編集」を開く 編集対象の「編集」をクリックします。
- 三行を追記する 上の記述を追記して、「設定する」を押します。
- 転送を確かめる http:// のURLでアクセスして、自動的に https:// のURLへ転送されていれば設定完了と案内されています。
手順4 WordPress側のURLを https にする
最後に WordPress 側です。
エックスサーバーの公式マニュアルでは、管理画面にログインして、「設定」>「一般」の「WordPress アドレス(URL)」と「サイトアドレス(URL)」を、https:// から始まるURLに変更するよう案内されています。
WordPress公式ハンドブックによると、「サイトアドレス」は訪問者が入力するアドレス、「WordPress アドレス」は本体のファイルがある場所です。
どちらも https:// から書き、末尾に / は付けません。
WordPress 5.7 以降はワンクリックでも切り替えられる
WordPress 5.7 から、サイトヘルスの「HTTPS ステータス」に、HTTP から HTTPS へ切り替えるボタンが入りました。
環境がすでに HTTPS に対応していると判定されたときに表示され、二つのアドレスをまとめて https に切り替えます。
切り替えたあとに WordPress が https として認識できなければ、変更は自動で元に戻る仕組みです。
ただし、次の場合は、ワンクリックでは切り替えられません。
- 「サイトアドレス」と「WordPress アドレス」が異なる構成では、ワンクリックの切り替えは使えない
- wp-config.php の WP_HOME や WP_SITEURL でURLを固定しているサイトでは、WordPressがURLを自動で更新できない
既存の投稿にある http:// のURLについて
既存の投稿があるサイトで、同じドメインの二つのアドレスを https に変えると、本文、抜粋、ウィジェットのテキスト、カスタムCSSにある自分のサイトの http:// のURLは、表示するときに https:// へ置き換えられます(WordPress 5.7 以降)。
データベースの中身が書き換わるわけではありません。
警告が残るときの直し方
https で開けているのに、ブラウザに警告が表示されることがあります。
エックスサーバーの公式マニュアルが示す直し方は二つです。
- サイト内のソースを確認し、リンク先のURLが http:// で始まっているものを https:// に変える、または「相対パス」で指定する
- アクセス解析のタグやブログパーツなど、外部のサーバーから読み込んでいるものも、SSL接続にする
外部サーバーから読み込んでいるものは、上の2のとおり、読み込み先もSSL接続にします。
ログインできなくなったときの戻し方
URLを変えたあと、サイトが正常に動かなくなる人がときどきいる
WordPress公式ハンドブックにそう書かれています。
ハンドブックにある方法と、エックスサーバーの機能を挙げます。

wp-config.php でURLを指定する
サーバー上の wp-config.php に、次の二行を足す方法です。example.com には自分のサイトのURLを入れてください。
define( 'WP_HOME', 'https://example.com' );
define( 'WP_SITEURL', 'https://example.com' );
値をファイルに固定するだけの方法
公式ハンドブックは、これは最善の直し方とは限らず、値をファイルに固定するだけだと書いています。
足したあとは「設定」>「一般」で編集できなくなります。
ログインできるようになったら、「設定」>「一般」の二つのアドレスが正しいか確かめてください。
同じハンドブックには、functions.php に二行を足す方法と、phpMyAdmin でデータベースの siteurl と home を直す方法も載っています。
後者は、先にデータベースのバックアップを取るよう書かれています。
エックスサーバーの WordPressリカバリー
エックスサーバーには「WordPressリカバリー」があり、WordPressで起こった問題に対して復旧やリセットができます。
サーバーパネルの「WordPressリカバリー」から、対象の「復旧」をクリックして項目を選びます。
ログイン関係の項目は、「ログインできなくなったWordPressの復旧」と「ログインパスワードのリセット」です。
注意事項を確認してチェックを入れ、「実行する」を押す流れです。
URLのずれを直せるかどうかは、マニュアルには書かれていません。
「不正アクセスを受けたWordPressの復旧」や「WordPress本体のリセット」は目的が違うので、必要がなければ実行しないでください。
Google検索への影響と、やっておくこと
Googleの検索セントラルは、HTTP から HTTPS へのURLの変更を、サイト移転の例のひとつに挙げています。
押さえておきたい点を挙げます。
- 301などの永続的なリダイレクトで、PageRank の損失は生じない
- Search Console の「アドレス変更」ツールが必要なのは、ドメインやサブドメインを変えるときだけ。HTTP から HTTPS への移転には要らない
- サイトマップを送信すると、新しいURLの検出が早くなる(送り方はサーチコンソールの登録方法)
- 移転の最中は、ランキングが一時的に変動することがある。中規模のサイトでは、新しいURLが段階的に表示され始めるまで数週間以上かかる場合がある
ドメインそのものを変えるなら、アドレス変更ツールを使います。
手順は WordPressのドメイン変更手順 に書きました。
サーバーを替える引っ越しで「SSL未発行」と出たときの扱いは、WordPress引っ越し手順 にも書いています。
よくある質問
無料独自SSLをONにしたら、自動で https になりますか?
なりません。
独自SSLの設定が完了した時点では、自動的に https:// へ転送されないと公式マニュアルにあります。
転送は、.htaccess への追記か、ドメイン設定の「HTTPSに転送する」で設定します。
SSL化したらログインできなくなりました。どうすればいいですか?
wp-config.php に WP_HOME と WP_SITEURL を書いてURLを指定する方法が、WordPress公式ハンドブックに載っています。
エックスサーバーの「WordPressリカバリー」にある「ログインできなくなったWordPressの復旧」も選択肢のひとつです。
SSL化で、検索順位は下がりますか?
Googleのドキュメントによると、301などの永続的なリダイレクトで PageRank の損失は生じません。
ただし、移転の最中はランキングが一時的に変動することがあります。
まとめ
順番は、SSLをON、https で開けるか確認、転送設定、WordPress のURL変更です。
始める前に、バックアップと最新のマニュアルを確かめておいてください。
参考
- 無料独自SSL設定(レンタルサーバーならエックスサーバー)
- Webサイトの常時SSL化(レンタルサーバーならエックスサーバー)
- ドメイン設定(レンタルサーバーならエックスサーバー)
- WordPressリカバリー(レンタルサーバーならエックスサーバー)
- Improved HTTPS detection and migration in WordPress 5.7(Make WordPress Core)
- Migrating WordPress(WordPress Developer Resources)
- サイト・ホームページ移行について(Google 検索セントラル)
- HTTPS(WordPress Developer Resources)
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