WordPressのバックアップの取り方【2026年10月】自動と手動の手順
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WordPressのバックアップは、ファイル(テーマ・プラグイン・画像など)とデータベース(投稿・コメントなど)の両方を取るのが基本です。
取り方は、サーバーの自動バックアップに任せる方法と、phpMyAdminやFTPソフト、プラグインで自分で取る方法の2通りです。
WordPress公式とサーバー4社(エックスサーバー・さくらのレンタルサーバ・ConoHa WING・ロリポップ!)の公式ページを、2026年10月23日に確認してまとめました。
順位は付けません。
この記事のポイント
- 取るのは、ファイルとデータベースの両方。片方だけでは、普通のWordPressサイトを丸ごとは戻せない
- 自動バックアップの保存は会社ごとに違い、過去14日分・最大8個・過去7回分などがある(2026年10月時点)
バックアップに入れるものは?
WordPress公式は、サイトを「ファイル」と「データベース」の2つに分けています。
| 種類 | 中身 |
|---|---|
| ファイル | WordPress本体、テーマ、プラグイン、アップロードしたファイル、wp-config.php、.htaccess など |
| データベース | 投稿、固定ページ、コメント、設定など |
| 種類 | 場所 |
|---|---|
| ファイル | Webサーバー上のWordPressのディレクトリ |
| データベース | 別のデータベースシステム(通常はMySQL/MariaDB) |
バックアップと復元は、順序が逆になる
| 作業 | WordPress公式の「通常の順序」 |
|---|---|
| バックアップ | データベースが先、次にWordPressのファイル |
| 復元 | WordPressのファイルが先、次にデータベース |
片方だけでは足りない理由、バックアップセットの考え方、データベースのファイルの保存を見る
- ファイルを丸ごとダウンロードしても、通常はデータベースは入りません。データベースがWordPressのディレクトリの外にあるためです。
- 逆に、データベースのバックアップにも、テーマ・プラグイン・アップロードしたファイルは入りません。
- 公式は、ファイルとデータベースを同じころに作った1組の「バックアップセット」として扱うと、整合が取りやすいとしています。移転でデータベースの接続情報を変えたときは、wp-config.php も合わせて直します。
- 書き出したデータベースのファイル(.sql、.gz、.bz2 など)は、ファイルのバックアップと同じフォルダやzipに入れておけます。ただ、戻すときはMySQL/MariaDBへのインポートが必要です。
自動と手動、どの方法で取る?
| 方法 | 取れるものと、公式の説明 |
|---|---|
| 自動:サーバーの機能 | 会社ごとに違う(次の節)。多くのホストはサーバー全体を保存するが、コピーを頼んでから受け取るまで時間がかかる |
| 自動:プラグイン | データベース。定期的に取るプラグインがある。プラグイン画面か、公式のプラグインディレクトリで探す |
| 手動:phpMyAdmin | データベース。「Export」タブから書き出す |
| 手動:FTPソフト | ファイル。WordPressのファイルを手元のパソコンにダウンロードする |
| 手動:管理画面のエクスポート | 投稿・固定ページ・コメントなどのデータ。新しいホストへ移るときや、サイトのデータのバックアップが欲しいときに使える |
管理画面のエクスポートの中身と、プラグインの注意を見る
- 管理画面のエクスポート(ツールの「エクスポート」)は、WXR形式のXMLファイルを手元に保存します。書き出されるのは、投稿、固定ページ、カスタム投稿タイプ、コメント、カスタムフィールド、カテゴリー、タグ、カスタムタクソノミー、ユーザーです。
- テーマやプラグインのファイル、画像ファイルが含まれるという記載は、公式のページにありません。
- さくらのレンタルサーバは、プラグインでのバックアップの動作を保証していないと書いています。お問い合わせへの回答もできないとあります。この記事では、特定のプラグインの推奨はしません。
頻度と保存先の目安
| 項目 | WordPress公式の目安 |
|---|---|
| 記事の少ない小さなサイト | 週1回 |
| 更新の多いサイト | 毎日 |
| アップグレードや新しい場所への移転の前 | データベースのバックアップを必ず取る |
| 残す数 | 少なくとも3〜5世代 |
| 保存先 | 例として、ホスティングサーバー、クラウドストレージ、手元のパソコンに1つずつ |
サーバー会社ごとの自動バックアップ
| 会社 | 保存の期間・世代と、料金 |
|---|---|
| エックスサーバー | 過去14日分(Web・メール、MySQL)。一部の旧サーバーはWeb・メールが過去7日間。全プラン標準 |
| ConoHa WING | 過去14日分(Web・メール・データベース)。無料で、全プラン標準搭載 |
| さくら | スナップショットが最大8個。日数は確認したページに記載なし。無料で、スタンダード以上 |
| ロリポップ! | 7世代バックアップ(オプション)は過去7回分で、エンタープライズが無料、ほかは月額440円(確認したページに税込・税抜の表記なし)。自動バックアップ(ハイスピード・エンタープライズ)は無料で、保存の期間・世代の記載なし |
※2026年10月時点。
保存の単位が「日分」「個」「回分」と違うため、数字の大きさだけでは比べられません。
エックスサーバーとConoHa WINGは1日1回の取得です。
さくらのサーバー環境のバックアップは、誤操作で消えたデータの提供には使われない
さくらのヘルプによると、サーバー環境のバックアップはメンテナンスにだけ使われます。
利用者の誤操作でデータを消したときや、WordPressサイトが真っ白になったときは、データの提供をしていません。
次はConoHa WINGの復元の注意点です。
ConoHa WINGのリストアは、指定日のデータをサーバー上に置く方式
リストアすると指定した日付のデータがサーバー上に設置され、その中から必要なデータを取り出して復旧作業をします。
WebとMailのリストアファイルは、24時間たつと削除されるため、注意が必要です。
取り出し・復元の方法と、各社の対象・例外・注意(公式の記述)を見る
取り出し・復元の方法
| 会社 | 取り出し・復元の方法 |
|---|---|
| エックスサーバー | サーバー |
| ConoHa WING | コントロールパネルの「自動バックアップ」で、取得日を選んで「復元」。Web・Mail・DBごとに復元できる |
| さくら | コントロールパネルのバックアップ&ステージングで、スナップショットを作り、戻す。画面の操作は、公式のサポートサイトに案内がある |
| ロリポップ! | 7世代バックアップは、過去7回分をいつでもダウンロードできる。自動バックアップは、復元の操作を利用者自身で行う |
さくらのサーバー環境のバックアップの補足
- サーバー環境のバックアップは1日1回以上行われていますが、サーバー障害対応などのメンテナンスにだけ使われます。
- 同じページは、FTPとphpMyAdminを使ったバックアップを手元に保存しておくことを勧めています。FTPだけではWordPressのバックアップは不完全で、データベースの書き出しも必ず行うよう書かれています。
ConoHa WINGのリストアの補足
- 再度リストアすると古いリストアファイルは削除され、1週間に5回以上リストアすると一定期間制限されます。
- メールは、複数のアドレスを使っていても、希望のアドレスだけを選んでリストアできます。
エックスサーバー
- 1日1回、バックアップ専用サーバーに自動でコピーしています。
- sv12301.xserver.jp 以前のサーバーと sv1〜sv20.xtwo.ne.jp は、Web・メールの取得可能なデータが過去7日間です。保持日数は、サーバーパネルの自動バックアップの取得・復元で確認できるとマニュアルにあります。
- 次のデータベースは、バックアップの対象外です。破損などで処理できないもの、テーブルの数が1,000を超えるもの、処理に大きな負荷がかかったり長時間になったりするもの。
- バックアップ処理は深夜から実行され、完了時間は一定ではありません。メンテナンスや障害で一時的に止まることもあります。
- 公式ページは、バックアップがデータの確実な保全を保証するものではないとして、利用者自身でもバックアップを取ることを強くお奨めしています。
- 手動のMySQLダウンロードは、データベース1個の容量が目安値の5GBを超えるとできません。旧サーバーパネルのマニュアルの記載です。容量が下回っていても、レコードが非常に多いと失敗することがあります。
さくらのレンタルサーバ
- スナップショットは、世代数とディレクトリ数の組み合わせで最大8つまで作れます。何度でも上書きして使えます。
- 対象は、www 直下のWEBコンテンツです。それ以外は対象外です。
- 容量は、レンタルサーバシリーズが1バックアップにつき60GB、マネージドサーバが90GBです。データベースは1バックアップにつき1GBです。容量とファイル数に制限があり、環境によっては全部をバックアップできないことがあります。
- データベースのスナップショットは、WordPressを使っている場合だけです。任意のデータベースは指定できません。
- 対象は、スタンダード以上のプランです(メールボックス・ビジネスメール・ライトプランを除く)。お試し期間中は使えません。
- 使い始める前に、コントロールパネルで「利用開始」を選ぶ必要があります。スケジュールを設定して、スナップショットを定期的に自動作成することもできます。
- 解約や料金の滞納でサービスが廃止になると、バックアップは削除されます。削除されたバックアップは復旧できません。
ロリポップ!
- 7世代バックアップはオプション機能です。エコノミー・ライト・スタンダード・ハイスピード・エンタープライズで使えます。
- バックアップの間隔は、利用者が自由に設定できます。
- 自動バックアップは、ハイスピードとエンタープライズで使えます。7世代バックアップに申し込んでいなくても、ロリポップ!が保管しているバックアップを無料で提供する仕組みです。
- バックアップが作成・更新されたタイミングによっては、復旧できないこともあります。
手動でバックアップ・復元する手順
データベースを取る(phpMyAdmin)
phpMyAdminでデータベースを書き出す
- phpMyAdminを開く 契約先のコントロールパネルから開きます。
- WordPressのデータベースを選ぶ 左側の一覧で、WordPressを入れるときに作ったデータベースをクリックしてください。
- 「Export」タブを開く 上のタブから選びます。方法は「Quick」と「Custom」の2つです。
- 「Quick」のまま「Go」を押す ダウンロードされたファイルを、手元に保存します。
公式の「Simple Backup」の注意、phpMyAdminの場所、「Custom」の設定、大きなデータベースの扱いを見る
- phpMyAdminの場所は会社ごとに違い、公式に挙がっている例はPlesk・cPanelなどです。
- 複数のデータベースがあるときに選ぶのは、WordPressのデータが入っているものです。
- 公式の「Simple Backup」の流れです。phpMyAdminのバージョンによっては、データベースの一覧を開く操作が要らないことがあります。
- 「Custom」を選ぶと、テーブル、圧縮の形式、形式(SQL)、「Add DROP TABLE」などを指定できます。データベースが大きいときは、公式がmysqldumpコマンドやMySQL Workbenchを紹介しています。phpMyAdminは大きなデータベースを扱えず、MySQL Workbenchには容量の上限がない、という説明です。
ファイルを取る(FTPソフト)
FTPソフトでファイルを手元に保存する
- FTPソフトでサーバーに接続する WinSCPなどで、WordPressのファイルがあるディレクトリを開いてください。
- WordPressのディレクトリを丸ごとダウンロードする サブディレクトリと、.htaccess も含めます。
- wp-config.php と wp-content を確かめる 公式が重要なファイルとして挙げているのが、この2つです。
- zipにまとめて保存する 圧縮して、複数のバージョンを残せるようにします。
FTPソフトでの取り方の補足を見る
- 公式は、FTPソフトでサーバーから手元のパソコンにダウンロードするのが最も簡単な方法だとしています。
- wp-config.php は接続情報が入ったファイルです。wp-content には、編集したテーマ、新しく入れたプラグイン、アップロードしたファイルが入っています。
- WordPress本体のファイルは、新しくダウンロードしたzipで置き換えられる、という説明です。
データベースを戻す(復元の前に確かめること)
phpMyAdminでデータベースを戻す
- phpMyAdminにログインする 戻し先のデータベースを選びます。
- 「Import」タブを開く 上のタブの並びから選びましょう。
- バックアップのファイルを選ぶ 「Browse」で、手元のバックアップのファイルを指定します。
- 形式が「SQL」か確かめる 見るのは、ドロップダウンの表示です。
- 「Go」を押す 時間がかかることがあります。成功の画面が出るまで待ちましょう。
phpMyAdminのインポートは、今のデータベースをバックアップの状態に置き換える
公式は、この手順で現在のデータベースがバックアップを取ったときの状態に戻ると説明しています。
順序は、WordPressのファイルを先に戻し、次にデータベースです。
エラーが出たときは、WordPressのサポートフォーラムへの投稿が案内されています。
よくある質問
自動バックアップがあれば、手動のバックアップは要りませんか?
WordPress公式の勧めは、自動バックアップを使っていても、ときどき手動で取って、仕組みが動いているか確かめることです。
エックスサーバーも、自社のバックアップはデータの保全を保証しないとして、利用者自身でも取ることを強くお奨めしています。
データベースだけのバックアップで、サイトを戻せますか?
データベースだけでは、普通のWordPressサイトを丸ごとは戻せません。
公式は、ファイルとデータベースの両方が必要だと説明しています。
管理画面のエクスポートだけで、サイト全体を戻せますか?
テーマやプラグインのファイル、画像ファイルが含まれるという記載は公式のページにないため、ファイルとデータベースのバックアップも合わせて取ります。
まとめ
バックアップは、ファイルとデータベースの両方を取ります。
契約先の自動バックアップの対象と復元の条件は、公式ページで確かめてください。
バックアップを取ったあとの作業は、サーバーの引っ越しならWordPress引っ越し手順に、ドメインを変えるならWordPressのドメイン変更手順にまとめています。
参考
参考にした公式ページ・資料を見る
- WordPress Backups(WordPress Developer Resources)
- Backing Up Your Database(WordPress Developer Resources)
- Backing Up Your WordPress Files(WordPress Developer Resources)
- Tools Export screen(WordPress Documentation)
- 自動バックアップ機能(エックスサーバー)
- 自動バックアップからのデータ取得(エックスサーバー マニュアル)
- 自動バックアップからのデータ復元(エックスサーバー マニュアル)
- 現在のMySQLデータベースをダウンロード(エックスサーバー マニュアル)
- バックアップ&ステージング(さくらのレンタルサーバ)
- バックアップ&ステージングを知りたい(さくらのレンタルサーバ サポート情報)
- WordPressをバックアップしたい(さくらのレンタルサーバ サポート情報)
- 自動バックアップ(ConoHa WING)
- 自動バックアップからリストアする(ConoHa WINGサポート)
- 7世代バックアップ(ロリポップ!レンタルサーバー)
- 自動バックアップ(ロリポップ!レンタルサーバー)
※価格や営業時間などは変わることがあるため、お出かけやお申し込みの前に各公式サイトで最新の情報をご確認ください。
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