出雲大社の参拝作法【二礼四拍手一礼】四拍手の理由と回る順番・時間の注意
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出雲大社の参拝作法は、二礼四拍手一礼です。
一般の神社の二拍手と違い、手を四回打ちます。
順番は、八足門で御本殿を拝んだあと、御本殿まわりの垣(瑞垣)を左回り(時計と反対回り)に進み、各社殿を拝みます。
どの社殿でも作法は同じです。
この記事では、出雲大社と神社本庁の公式ページ、出雲観光協会のページ、地域観光資源の多言語解説文データベースをもとに、作法の理由、正門から御本殿までの流れ、時間の注意、素鵞社のお砂の手順をまとめました。
時間は2026年10月時点(2026年10月6日に確認)の記載です。
この記事のポイント
- 拝礼は二礼四拍手一礼。御本殿以外の社殿でも同じ作法です。
- 御本殿は八足門で拝み、そのあと瑞垣を左回りに進みます。
- 参拝時間は午前6時〜午後7時ですが、御本殿より裏側の区域と素鵞社のお砂取りは午後4時30分までです。
- 服装と所要時間の決まりや目安は、今回確認した公式ページには書かれていません。

出雲大社の拝礼は、一般の神社とどう違う?
神社本庁のページによると、全国の神社の参拝作法の基本形は「再拝(礼)・二拍手・一拝(礼)」です。
出雲大社の公式FAQも、一般的には二礼二拍手一礼としたうえで、出雲大社の正式な作法は二礼四拍手一礼だと書いています。
横に並べると、こうなります。
| 項目 | 一般の神社(神社本庁の基本形) | 出雲大社(公式FAQ・出雲観光協会) |
|---|---|---|
| 拝礼の型 | 再拝(二度の礼)・二拍手・一拝 | 二礼四拍手一礼 |
| おじぎ | 背中を平らにし、腰を90度に折る。最初に二度、最後に一度 | 二礼(二回おじぎ)と最後の一礼。角度の説明は、今回確認した記載にはありません |
| 拍手 | 胸の高さで両手を合わせて二拍手。右指先を少し下にずらす | 四拍手(四回手を打つ)。手の形の説明は、今回確認した記載にはありません |
| 手水 | 参拝の前に手水舎で行う | 荒垣内に入る前に、手水舎で手と口を清める |
| どこで | 神社により特殊な拝礼もあり、その場合は神社の作法に従う | 御本殿以外の社殿でも同じ。境内のすべての社で二礼四拍手一礼 |
| 八拍手 | 神社本庁のページに記載なし | 年に一度の例祭(勅祭)のときだけ |
公式の記載から読み取れる大きな違いは、手を打つ回数です。
なぜ四拍手なのか。例祭の八拍手とは
四拍手の理由は、出雲大社の公式FAQに書かれています。
出雲大社でいちばん大きな祭典は、5月14日の例祭(勅祭)です。
このときは八拍手をします。
数字の「八」は古くから無限の数を意味するとされ、八拍手は神様を限りない拍手でお讃えする作法だというのが公式の説明です。
八拍手をするのは、年に一度の例祭のときだけです。
ふだんは半分の四拍手でお讃えします。
| 場面 | 拍手の回数 |
|---|---|
| 平素、日常的な参拝 | 四拍手 |
| 年に一度の例祭(勅祭) | 八拍手 |
公式FAQには「お祈りお讃えするお心に差はありません」とも書かれています。
参拝する側が八拍手をする場面があるかどうかは、書かれていません。
正門から御本殿まで、どの順番で回る?
出雲観光協会のページに、正門からの参拝ルートが載っています。
本殿へは周囲のどこからでも向かえるとしたうえで、正門からの正式な参拝方法として紹介されている順路です。
| 順 | 場所 | 公式ページの説明 |
|---|---|---|
| 1 | 勢溜の大鳥居 | 出雲大社の正門で、ここから参道が始まる。二の鳥居にあたる |
| 2 | 祓社 | 参道の右手。祓戸四柱の神を祀り、参拝の前に身心を祓い清める |
| 3 | 松の参道 | 祓橋を渡り、三の鳥居をくぐった先。中央は通行できないので端を歩く |
| 4 | 御神像 | 境内の入り口手前。右手に「ムスビの御神像」、左手に「御慈愛の御神像」 |
| 5 | 手水舎 | 荒垣内に入る前に、手と口を清める |
| 6 | 銅鳥居 | 四の鳥居。青銅製で、軽く一礼してくぐる |
| 7 | 拝殿 | 二礼四拍手一礼の案内がある。ご祈祷や奉納行事もここで行われる |
| 8 | 八足門 | 御祭神に最も近づける門。通常はここから御本殿を拝む |
| 9 | 御本殿のまわり | 出雲大社の公式FAQの案内。瑞垣を左回りに進み、各社殿を拝む |
宇迦橋の大鳥居が一の鳥居で、本殿までには計4基の鳥居があります。
出雲大社の参道は、全国でも珍しい下り参道だとも書かれています。
御本殿のまわりは左回り
八足門で御本殿を拝んだら、そこから瑞垣を左回りに進みます。
出雲大社の公式FAQには、各社殿の拝礼作法はすべて二礼四拍手一礼とあります。
観光協会のページには、御本殿の周辺に十九社(東西)、釜社、素鵞社、神楽殿の案内があります。
ただ、どの社殿をどの順で拝むかまでは、今回確認した公式の記載には書かれていません。
公式FAQにあるのは、瑞垣を左回りに進むという案内です。

十九社は、旧暦10月の神在祭のあいだ、全国から集まる神々の宿所になる社です。
ふだんは全国の神々の遙拝所とされています。
御神座は西向き。西側から拝むのが正式?
出雲大社の御本殿のページには、御神座は御本殿と同じ南向きではなく、西向きだとあります。
観光協会のページも、本殿の正面からは神様を横から拝む形になると説明しています。
ただし「西側から拝むのが正式」という記載は、今回確認した公式の記載にはありません。
通常は八足門から御本殿を拝む、というのが公式の案内です。
どの入口から入る?
観光協会のページには、一畑バスの降りる場所が目的別に載っています。
勢溜の大鳥居から参拝したいなら「正門前」、宇迦橋の大鳥居をくぐりたいなら「吉兆館前」、神楽殿や銅鳥居から参拝したいなら「出雲大社連絡所」です。
JR出雲市駅からは、一畑バス(出雲大社・日御碕・宇竜行き)で25分と公式の交通案内にあります(2026年10月6日確認)。
上の順路の1番目、勢溜の大鳥居から参拝したい場合は「正門前」で降ります。
東京から寝台特急で出雲市まで行く場合は、サンライズ出雲の料金にまとめています。
時間の注意。午後4時30分で行けなくなる場所がある
出雲大社のお知らせ「参拝時間等について」(令和8年5月3日掲載)の内容です。
2026年10月6日に確認しました。
| 項目 | 時間 |
|---|---|
| 参拝時間 | 午前6時〜午後7時 |
| 御本殿より裏側の区域 | 警備の都合で、午後4時30分に閉鎖 |
| 素鵞社でのお砂取り | 午後4時30分までに参拝 |
| 午後7時以降 | 御垣内を閉鎖。銅鳥居前からのお参り |
| 御札・御守・御朱印 | 午前8時30分〜午後4時30分 |
| ご祈祷 | 午前9時15分〜午後4時30分(受付は午前8時40分〜午後4時)。午前9時15分から45分間隔 |
御札・御守・御朱印は、午前6時30分〜午前8時30分と午後4時30分〜午後7時は臨時窓口での対応で、多少待つことがあると書かれています。
参拝時間が午後7時まででも、御本殿の裏側は午後4時30分で閉まります。
観光協会のページにも、16時30分から警備の都合で十九社から北側(素鵞社など)へは行けなくなる、とあります。
夕方に着く日は、ここが最初の分かれ目です。

ご祈祷は、公式FAQ(2026年10月6日確認)では予約を受けておらず、ご祈祷料は5,000円、8,000円、10,000円以上で「お気持ちでお納め下さい」と案内されています。
団体の場合は料金が異なるため、電話で問い合わせるとのことです。
ご祈祷の時間は、公式FAQとお知らせで記載が異なります。
この記事の表は、令和8年5月3日掲載のお知らせの時間です。
受付時間は、行く前に電話(0853-53-3100・代表)で確かめてください。
素鵞社のお砂。正しい手順は?
素鵞社(そがのやしろ)は、瑞垣の外、御本殿の後方の八雲山の裾にある社です。
祭神は素戔嗚尊で、この社の床縁下の御砂をいただいて帰り、御守にしたり、屋敷の土地や田畑に撒き清めたりする信仰が古くからあります。
公式FAQは、「ただいただいて帰るだけではいけません」と書いています。
手順は次のとおりです。
- 日本海に臨む稲佐の浜(出雲大社より西へ約800メートル)で、浜辺の砂を掻き採る
- その砂を持って素鵞社をお参りする
- 掻き採ってきた砂を、素鵞社の床縁下に置いて供える
- 従来からある御砂をいただいて帰る
公式FAQの手順では、稲佐の浜の砂を先に供えてから、従来からある御砂をいただきます。
砂の量は、公式FAQには書かれていません。
地域観光資源の多言語解説文データベース(作成年度2021年の解説文)には、少量の砂を集めて素鵞社のどちらか一方の脇に奉納し、同量の砂を持ち帰る、という説明があります。
供える場所の表現(床縁下とどちらか一方の脇)は両者で異なるので、現地で案内があればそれに従うのが確実です。
時間の注意でも触れたとおり、素鵞社でお砂取りをするなら午後4時30分までに参拝します。
素鵞社も境内の社のひとつなので、拝礼は二礼四拍手一礼です。
公式FAQが否定している俗説
出雲大社の公式FAQには、ガイドの案内などで聞く話を、はっきり否定している項目があります。
| 俗説 | 公式FAQの答え |
|---|---|
| 銅鳥居を触りながら回ると金まわりが良くなる | 「おもしろおかしく案内しようとする創作」で、出雲大社に古からある信仰ではない |
| 注連縄にお賽銭を投げ、刺さると縁起が良い | 注連縄は御神域を示し結界する神聖なもの。お賽銭を投げ入れるのは神様に対して失礼にあたり、縁起が良いことではない |
| お賽銭は5円で「ご縁」、25円で「二重にご縁」、45円で「始終ご縁」、500円で「これ以上の硬貨はない」 | 「まったく根拠のない」語呂合わせにすぎない。祈りの心は金額や語呂合わせで左右されない |
お賽銭の話は、金額の多い少ないではなく、気持ちの話として答えています。
公式FAQが挙げているのは、神様に対して真摯な気持ちでお祈りし、その気持ちで日々の生活を送ることです。
拝殿の注連縄が一般の神社と左右逆なのは、俗説ではなく理由が公式FAQに書かれています。
出雲大社では古くから、神様に向かって左方を上位、右方を下位とする習わしがあり、上位の左方から綯い始める張り方になっているそうです。

服装と所要時間は?
今回確認した出雲大社の公式ページ(FAQ、お知らせ、御本殿・摂末社・交通アクセスのページ)と出雲観光協会のページには、服装の決まりも、参拝にかかる所要時間の目安も書かれていませんでした。
一方で、時刻の決まりはあります。
ご祈祷は45分間隔で、御本殿の裏側は午後4時30分で閉まります。
境内を歩く前に知っておきたい注意は、公式FAQにいくつかあります(2026年10月6日確認)。
- 瑞垣内、拝殿・神楽殿、宝物殿などの建物内へのペット同伴での参入は、お断りしています
- 安全基準を満たしている通常のスマートフォンは、境内への持ち込みと撮影ができます。ただし、モバイルバッテリーを接続しての充電はご遠慮ください
- 車椅子は社務所で無料で借りられます(午前8時30分〜午後4時30分、境内のみ、台数に限りあり)
行く前に確かめる点
- 参拝時間と閉鎖時間(午後4時30分、午後7時)。お知らせは令和8年5月3日のものなので、変わっていないか確認します
- ご祈祷を受けるなら、受付と開始の時間。電話は0853-53-3100(代表)です
- お砂取りをするなら、稲佐の浜に寄る時間と、素鵞社の午後4時30分
よくある質問
四拍手は、御本殿だけですか?
どの社殿でも四拍手です。
公式FAQに「ご本殿以外のご社殿をお参りの際にも、この作法にてご参拝下さい」とあります。
観光協会のページにも、境内の全ての社も同様に、と書かれています。
お賽銭の金額は決まっていますか?
公式FAQには、金額を指定する記載はありません。
5円や25円などの語呂合わせは根拠がないと明言され、祈りの心はお賽銭の金額で左右されないとされています。
夕方でも、素鵞社でお砂取りはできますか?
午後4時30分までの参拝が条件です。
公式のお知らせに、お砂取りをする人は午後4時30分までにお参りするよう書かれています。
服装の決まりはありますか?
今回確認した公式ページには、服装についての記載が見当たりません。
決まりがあるとも、ないとも書かれていないため、気になる場合は社務所(0853-53-3100・代表)に問い合わせてください。
御神座が西向きなら、西側から拝むのが正式ですか?
御神座が西向きであることは公式に書かれています。
しかし、西側から拝むのが正式だという記載はありません。
通常は八足門から御本殿を拝む、という案内です。
まとめ
出雲大社の拝礼は二礼四拍手一礼で、御本殿以外の社殿も同じです。
四拍手は、例祭の八拍手の半分にあたるふだんの作法だと公式FAQが説明しています。
回る順番は、八足門で御本殿を拝み、瑞垣を左回りです。
夕方に行く人は、御本殿の裏側と素鵞社が午後4時30分までという点を、先に確かめておいてください。
参考
- よくあるご質問(出雲大社)
- 参拝時間等について(出雲大社)
- 御本殿(出雲大社)
- 摂末社(出雲大社)
- 交通アクセス(出雲大社)
- 出雲大社|出雲観光ガイド(出雲観光協会公式ホームページ)
- 神在祭、稲佐の浜、十九社、お清めの砂(地域観光資源の多言語解説文データベース)
- 参拝方法(神社本庁公式サイト)
※価格や営業時間などは変わることがあるため、お出かけやお申し込みの前に各公式サイトで最新の情報をご確認ください。
誤りに気づいた場合はお問い合わせからお知らせください。
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